あなたの好きなことが誰かを笑顔に!できる範囲から始めるボランティア活動
2025.02.10 掲載
「ボランティア」と聞くとどのようなイメージがありますか?ボランティア活動は、好きなことから始めることのできる活動です。
江田島市(えたじまし)コーヒーボランティア「カフェ・リベルテ」は、令和5年度に開校されたプラチナ大学での「自分の好きなことを活かしたボランティア活動」講座をきっかけに、コーヒー好きな人たちが集まって誕生しました。今回は、自分の好きなことから活動を始めた江田島市「カフェ・リベルテ」の取り組みや活動の魅力などをお伝えします。
プラチナ大学:年齢を重ねても、これまで培ってきた経験や能力を活かして、地域づくりや地域の支え合い活動など、多様な形で活躍するための、きっかけづくりを応援する大学校です。
1.団体結成のきっかけ
「カフェ・リベルテ」代表の岡本良太さんは、平成30年西日本豪雨災害での支援をきっかけに、2021年に江田島市へ移住し、「江田島市のことをもっと知りたい」という思いから、2023年に江田島市主催のプラチナ大学を受講されました。
この講座をきっかけに、コーヒーに興味を持たれた人が集まって、「コーヒーの淹れ方講座」を開催しました。この時はまだ、団体として活動をするとは思っていなかった岡本さん。そんなある日、講座を受けたシルバー人材センタースタッフから「会員を増やすための会合でコーヒーを淹れてほしい」と依頼がありました。そこで、講座を受けた仲間に活動への参加を呼びかけ、4人が集まることになりました。せっかくコーヒーを淹れるなら団体の名前をつけよう!と話し合い、カフェ・リベルテの初めての活動につながりました。「リベルテ」とはフランス語で「自由」という意味で、肩ひじ張らず、わいわい楽しく自由に活動したいという思いからつけられた名前です。初めての活動終了後、達成感と楽しさから、「次は何をする?」といったメンバーの声があり、本格的に活動を始めることになりました。
その後、毎月第2火曜日に定例会を開催し、コーヒーを淹れる練習や、喫茶店への視察など、日々、スキルアップに励まれています。ときには、地域の集会所でのコーヒー提供や、ふれあいセンターで「コーヒーの淹れ方講座」の講師を依頼されるなど、地域での活動が広がっています。
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写真:江田島市内の喫茶店への視察
2.活動の魅力やポイント
カフェ・リベルテの活動について、代表の岡本さん・メンバーの皆さんに活動の魅力やポイントを伺いました。
質問:活動の中で大切にされているポイントはありますか?
岡本さん:「実は、僕はブラックコーヒーが飲めないんです。常に砂糖とミルクは必須で…。僕だけでなく、メンバーの中にはコーヒー好きな人だけでなく、コーヒーを飲むことは苦手だけど誰かにコーヒーを淹れるのが好きといったいろんな人がいます。コーヒーボランティアだから自身がコーヒーを好きでないといけない、そんな縛りはありません。自由なんです。明るく楽しい雰囲気で、いろんな意見を出し合い、否定せずにまずはやってみることを大切にしています。」
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写真:岡本さん
質問:活動を続けていける理由や今後の抱負を教えてください。
副代表大段さん:「やはり無理なく活動ができ、色んな人と触れあえることが楽しいです。現在は、真の“自分のコーヒーを見つける”ことを目標に励んでいます。この他に、災害が起きた際に被災地に赴き、被災者やボランティア活動者へ温かいコーヒーを届け、ほっと一息ついてもらいたいと思う仲間もいます。目標は人それぞれですが、めざす先はみんな一緒です。引き続き、癒しを提供できるような活動を展開していきたいと思います。」
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写真:大段さん
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写真:2024年のプラチナ大学でコーヒーを提供
3.無理なく、できる範囲だから続けることができる
活動を続けていく中で、江田島市社協ボランティアセンターは住民のやりたい気持ちを大切に、主体的に活動できるよう全面的にサポートをおこなっています。ボランティアセンター担当の山口さん・井上さんは、「今後も住民のやりたい気持ちを形にできるよう寄り添い続けたい」と話します。
ボランティア活動について、「まずは楽しむことが1番!」と話す岡本さん。ボランティア活動で大切なことは、自分の好きなことや特技をライフスタイルに合わせて、無理なくできる範囲で継続できることです。ちょっとした時間でも、あなたの好きなことで誰かを笑顔にできるかもしれません。県・市町社協ボランティアセンターは、今後も県民のやりたい気持ちに寄り添い、応援していきます。
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写真:「カフェ・リベルテ」メンバーのみなさん
お問合せ先
地域福祉課 広島県ボランティアセンター
所在地:〒732-0816 広島市南区比治山本町12-2 県社会福祉会館1階
電話:082-254-3506
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