中国帰国者への「語りかけボランティア」の活動を紹介します!!
2022.01.07 掲載
中国残留邦人であった中国帰国者で、終戦前後に生まれた方は今や70代後半となり、介護サービスを利用する機会が増えています。しかし、中国帰国者の中には、日本語がうまく話せず施設の職員さんや他の利用者とのコミュニケーションが取りにくいことで、寂しい思いをしたり、生活習慣の違いからストレスや不安を抱えている方もいます。
そのため厚生労働省では、こうした中国帰国者の介護事業所等での孤独感を軽減するため、中国帰国者支援・交流センターへ委託し、中国語による「語りかけボランティア事業」を平成29 年度から開始しています。
「語りかけボランティア」 が、中国語でお話をし、中国帰国者の気持ちを聞くことで、孤独感、不安やストレスの軽減をはかり、安心して介護サービスを利用できるよう支援しています。
それでは、ここからは、現在「語りかけボランティア」をしてくださっている黒田伸さんの活動をご紹介します。
中国帰国者支援「語りかけボランティア」に携わって ~黒田 伸(広島市)~
『私は、仕事の関係で長年中国語を勉強し、退職後も「脳活」のために勉強を続けていました。中国語教室の仲間の勧めでボランティアに参加し、新しい学習目的を持つようになりました。
活動に参加して最初に困ったことは、話しかけることはできても相手の話が聞き取れず、会話が一方通行になって「教室で学んだ中国語では歯が立たない」と感じたことです。しかし一方、色々な方言を含み、普通語よりも大きな幅を持った「生きた中国語」と接することは、とても貴重な経験になりました。
現在は、3人の方の居宅に月1回程度、ホームヘルパーさんの訪問時などに併せて訪問して、約1時間お話しをしています。時には、ヘルパーさんや施設職員の方とご本人の意思疎通をお手伝いすることもあります。
コロナ禍で訪問できなかった時期がありましたが、ホームヘルパーさんから「来られるのを楽しみにされているようですよ」と聞くと、続けてきてよかったと思います。
3年間続けてきて、少し慣れてきたので、もっと会話の能力を上げて、利用者に寄り添った活動ができるように、精進していきたいと思います。』
※ 皆様の中で、お気持ちのある方は、参加されませんか。
お問合せ先
中国・四国中国帰国者支援・交流センター
所在地:〒732-0816 広島市南区比治山本町12-2 県社会福祉会館5階
電話:082-250-0210
ファクス:082-254-2464
受付時間:平日・土日(下記を除く)8時30分~17時30分
※ただし、祝日・年末年始(12月29日~1月3日)・土日(3月下旬~4月上旬、8月中旬、
9月下旬~10月上旬)は、お問合せフォームで受け付けます。
(返信には数日程度かかります)