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第三者評価を活用したサービスの質の向上 ~受審した施設に聞いてみよう!!~

2020.08.07 掲載

 「福祉サービス第三者評価」は、福祉サービスを提供する事業所が、自らのサービスの質の向上を目的として、第三者からの評価を受ける取り組みです。
 この取り組みを通じて、自ら提供するサービスについて強みや特徴、改善すべき点を明らかにし、サービスの質の向上に向けた取り組みの具体的な目標設定を行いますが、第三者評価を受ける過程で、職員自身が気づき、取り組みの意欲の向上につなげるということが、実はとても重要なところです。
 今回は、令和元年8月に第三者評価を受審された社会福祉法人微妙福祉会 日出みみょう保育園の奥本道子園長に、第三者評価を受審して良かった点・大変だったことなどについてお話しを伺いました。

 

日出みみょう保育園の取り組み

日出みみょう保育園はこんな施設です

●運営法人
 社会福祉法人微妙福祉会

●園の概要(評価結果一部抜粋)
 日出みみょう保育園の母体である社会福祉法人微妙福祉会は、学校法人微妙学園、学校法人翠光学園の3つのグループ法人があり、保育園、放課後児童クラブ、幼稚園、幼保連携型認定こども園の計11園を運営されています。大正14年に「微妙幼稚園」を創設以来、今日に至るまで長年培ってきたノウハウを活かして、地域住民の要望に応えながら幅広く保育事業の運営をすすめられています。
 段原地区の住宅街にある園は、平成25年に乳児園(定員67人・3階建て)、平成30年に幼児園(定員90人・4階建て)を分園という形で増設し、運営されています。
 子どもたちの興味や発育にあった遊びが展開できるよう、光遊びで感覚を養う手作りの光るテーブルや廃材を使った作品づくりなど、自らが選んで遊べる環境づくりに取り組んでいることも園の特徴の一つです。

 

 

奥本園長インタビュー

Q.第三者評価受審のきっかけ

 微妙福祉会(みみょうグループ)では、より良い法人運営、保育の質向上を目的に、平成27年度から法人として第三者評価受審に積極的に取り組んでいます。法人内の3園が既に受審しており、日出みみょう保育園も「ついに順番が来た!」という感じでした。
 グループ園の中では歴史が浅く、幼児園が開園したばかりで、体制が落ち着いてない状況ではありました。しかし、職員全体で取り組み、さらに魅力のある園にしていきたいという思いで、職員にも説明して協力を得て第三者評価に取り組むことを決めました。

 

Q.受審する中で見えてきたこと

 今回の第三者評価受審にあたり、通常の業務に加えて、受審に必要なたくさんの資料を整理したり、保育園の運営管理から保育内容、保護者支援まで広い範囲に及ぶ自己評価を行う事前作業は大変な負担と感じた時もありました。
 しかし、一つひとつの項目を勤務形態や職種に関わらず全ての職員で取り組んだことで、日出みみょうの強みや、これからも大事にしたいと思うところを職員全体で確認し合うことができたのは、大きな成果だと感じています。
 訪問調査当日は、評価調査者に客観的な視点で園を見ていただき、今まで気づけなかったことに気づける機会になりました。 
 具体的には、自己評価を実施する中で、中長期ビジョン、財務諸表、事業計画など、一部の職員しか把握していないことが分かるなど、職員も気づきが多かったと思います。
 また、A・B・C・Dの評価以外にも職員が工夫点を書き出すことで、できていないところだけでなく、「この部分はこれからも続けていこう」という自分たちの良いところを再確認しあうことができました。経験年数や職種に関わらず全職員で気づきを共有し合うことで、みんなで力を合わせて乳幼児保育に関わっているということを実感できました。
 さらに、事前に保護者の皆様にご協力いただいたアンケート結果では、園の取り組みに対する温かい言葉もあり、職員への励みとなっています。

 

Q.受審後に取り組んだこと

 「評価の高い点」は、普段の保育で当たり前にやっていたこと!!それが、自分たちの強みだということに気付き、さらにやる気アップに繋がりました。
 また、新たな取り組みにもチャレンジしています。

①活用できるマニュアルや様式の整備
 「現在の状況に合ったマニュアルや記録様式になっているのか」という視点でマニュアル等を見直し、誰もが活用しやすい内容に整理しました。バラバラだったマニュアルも綺麗に整い、より活用されるようになりました。

②おたよりを使っての情報発信
 第三者評価受審の結果、利用者・家族(保護者)アンケートの集計結果をおたより等で公表し、意見や要望等についても園としての方針や取り組みを保護者と共有できるようにしました。

 

 

 

 

 

 

令和元年度福祉サービス第三者評価 受審事業所(23か所)  ※本会で受審した事業所のみ

介護・高齢分野
(社福)専光会 地域密着型特別養護老人ホーム陽のあたる家
(社福)広島県同胞援護財団 特別養護老人ホーム可部南静養園
(社福)三篠会 特別養護老人ホーム三篠園
(社福)IGL学園福祉会 IGLデイサービスゆうゆう
(社福)和楽会 特別養護老人ホーム和楽荘
(社福)和楽会 和楽荘通所介護事業部
(社福)三篠会 養護老人ホーム三篠園

障害分野
(社福)静和会 障害者支援施設大日学園
(社福)「ゼノ」少年牧場 指定障害者支援施設「ゼノ」やまびこ学園成人部(生活介護)
(社福)「ゼノ」少年牧場 指定障害者支援施設「ゼノ」やまびこ学園成人部(施設入所)
(社福)「ゼノ」少年牧場 JOBプラスはんど
(社福)「ゼノ」少年牧場 「ゼノ」Home未来

児童(保育)分野
(社福)幸栄福祉会 草戸こども園
(社福)微妙福祉会 日出みみょう保育園
(社福)「ゼノ」少年牧場 松永東保育所
(社福)光生会 初神保育園
(社福)微妙福祉会 坂みみょう保育園

社会的養護
(社福)順源会 八幡学園
(社福)似島学園 似島学園
(社福)さくら福祉会 丸石こどもの家
(社福)尾道厚生会 尾道母子生活支援センターエスポワール
(社福)広島県同胞援護財団 子供の家三美園
(社福)さくら福祉会 母子生活支援施設いもせハイツ

 

お問合せ先

社会福祉研修センター 広島県福祉サービス第三者評価調査事業

所在地:〒732-0816 広島市南区比治山本町12-2 県社会福祉会館1階
電話:082-254-3437
ファクス:082-256-2228
受付時間:平日8時30分~17時30分
 ※土日祝日・年末年始(12月29日~1月3日)は、お問合せフォームで受け付けます。
 (返信には数日程度かかります)

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