同期の絆でつくる「福祉・介護の仕事の魅力」
2020.02.10 掲載
広島県福祉・介護人材確保等総合支援協議会では、人材確保の取組みとあわせて「人材定着=職員が辞めない」仕組みづくりにも力を入れています。
(公財)介護労働安定センターの調査報告によると、特に在職1年未満の離職率が高いことから、県内で新たに福祉・介護事業所に入職した職員を対象に、「広島県福祉・介護職員合同入職式・研修会」(以下、研修会)を毎年開催しています。
研修会は1年を通じて3回実施し、定期的に同じメンバーで顔を合わせ、1つのテーマに取り組みながら、悩み・成長を共有することで、事業所を超えた県域の同期づくりが目的です。
今年度は、「福祉・介護の仕事の魅力」を動画で表現することをテーマに掲げました。
県内38法人から96人の参加者を迎えた本年度の研修会の様子をお伝えします。
【第1回:令和元年6月14日】
前半は広島県や広島県福祉・介護人材確保等総合支援協議会から来賓を迎えて行った入職式。
広島県知事からの入職状が手渡され、会場内の緊張感とやる気が一気に高まりました。
その後、記念講演会が行われ、RCCアナウンサーの横山雄二さんから、激励のメッセージをプレゼントしていただきました。
後半は、入職2年目の先輩の話を聞きながら,グループで現在の仕事のやりがいや課題について意見を出し合うことで、緊張感も解け、にぎやかな雰囲気で研修は終了しました。
【第2回:10月11日】
4か月ぶりの再会。ゲームを通した「チームワーク力」の研修で緊張感をほぐした後、コミュニティデザイナーの内海慎一さんを講師に迎え、普段の仕事からは離れた動画の制作手法を学び、「福祉・介護の仕事の魅力」の動画を制作する土台を考えました。
「動画制作」という1つの目標に向かって、メンバー各々のスマートフォンで動画編集ソフトを使用することで、参加者同士の距離もぐっと縮まりました。最後に、第3回の研修までに、各グループで一つの「動画」を制作するミッションが課され、自然と異なる事業所のグループメンバーで連絡を取り合う体制が整いました。
参加者からは、「前回の研修より話せる人が増えて良かった」「他法人の同期と1つのコト,モノを進めていくことで新しい考え方,人間関係を構築することができると感じた」「行かされるのではなく、自ら参加したいと思えて幸せ」と嬉しい感想が寄せられました。
【第3回:2月21日】
最終回は、各グループで制作した動画を持ち寄って「Fukushi-Kaigoフィルムフェスティバル」を開催し、福祉・介護業界で働き始めた新人ならではの感性で「福祉・介護の仕事の魅力」を動画で表現します。
研修の最終目標は、動画の完成ではなく、発表に向けて、異なる事業所の職員である参加者同士が連絡を取り合い、仲を深めた状態で研修に臨んでもらうことです。
また、今回の研修をきっかけに、参加者がもっと気軽に福祉・介護の業界のことを発信し、福祉・介護の仕事のイメージを変えていってほしいと願っています。
【番外編】
研修会終了後、毎回懇親会を開催しています。実は、この懇親会こそが「同期の絆」が深まる一番の秘策ではないかと、事務局も毎回楽しみに参加しています。
お問合せ先
福祉人材課
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電話:082-254-3415
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