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リフレーミングでポジティブに捉えると気持ちに余裕が!

2019.07.10 掲載

 「協働するチームを作るための業務課題の解決と実践研修」をはじめて4年が経過しました。令和元年度から研修名を「ピンチをチャンスに!チームの力を最大限に活かす課題解決の実践研修」に変更し、より受講者の実践に結びつくよう、各階層に応じた講義・演習を行います。
 今回は、平成28年度に初任者コースを受講した(社福)さくら福祉会 丸石こどもの家の花野木 美仁(はなのき みに)さんにお話しを伺いました。花野木さんは、同法人に入職して2年目にこの研修を受講しました。

花野木さんに研修を受講してもらいたかった理由

 藤原みどり施設長に伺うと、「以前、自分がピンチをチャンスに変える研修を受講したことがあり、受講後、考えが柔軟になり、凝り固まらなくなりました。花野木さんは、入職した時から元気いっぱいです。入職間もない頃は何かと悩むことが多いので、新人さんにはとにかく受講してもらい、さらにキャリアアップしてもらいたかった」とのことです。

研修を受講してどうでしたか

 受講したのは2年目で、1年目に先輩に質問できなかったことを、今、質問してよいのか、どこまで先輩に頼ってよいか迷っている時期でした。
 研修を受講し、グループメンバーとの話し合いの中から、初任者であることを強みと捉え、先輩にたくさん質問しました。それらを一つひとつ身につけて、そして後輩ができた時に伝えられるようになればよいのだと考え方を変えることができました。
 次の年から、担当のホームが変わり、新しい先輩や子どもと関わることになり、わからないことが増えました。一方で自分が納得できるところまで、繰り返し質問をするようにしてきたので、今では後輩の質問に自信を持って答えられます。

研修で使用したシートは今も使っていますか

 最初は、課題をシートに落とし込むのに時間がかかり、通常業務にプラスしてシートを作成するのは大変だと感じました。
 今はシートがなくてもできます。3年前のシートを見返してみると、手順を踏まなくても今ではすぐに対応できていることに気づかされました。できるようになるまでは大変ですが、自然にできていることを実感すると嬉しいです。3年前に研修でシートを使って課題を整理してよかったです。

研修の効果を感じることはありますか

 「リフレーミング」が印象に残っています。
 仕事はもちろん何事もポジティブに捉えられるようになりました。これで、気持ちに余裕が生まれました。今まで子どもたちのマイナス面を気にしがちでしたが、自分も同じ年代の頃、同じようなことしていたと笑って流したり、受け入れたりできるようになりました。
 また、入職1年目の後輩が、自分にだけ出るAちゃんの甘えに、なぜそのような行動を取るのだろうと悩んでいました。この取材のために研修資料を見返していたところ、最初は後輩を避けるようにしていたAちゃんが甘えるようになったのは、お互いの関係ができてきたからではないかと考えました。このことを後輩に伝えると、納得してまた頑張れると応えてくれたので、改めてこれもリフレーミングだと思いました。

リフレーミングが職場に浸透した方がよいと思いますか

 職場全体に浸透した方がよいと思います。ただ、先輩たちはできています。いつも真逆の発想で、私では思いつかない子どもたちのよい部分をたくさん話してくれます。
 後輩には、私も1年目にはいろいろ悩んでいたので、早くこのリフレーミングを身につけてほしいです。
 後輩と一緒に話して、私もこうだったよと共感しながら試行錯誤しているところです。この研修での気づきや知り合った仲間のことも併せて、得られた話を伝えられればと思います。

取材にご協力いただいた花野木さん(中央)
研修講師:岡本講師(左)、西村講師(右)

先輩の松本にしきグループケアリーダーから

 元々、花野木さんはリフレーミングができていたと思います。研修受講後は、さらにパワーアップした印象です。子どもの悪いと捉えがちな行動をいろいろな視点からポジティブに捉えて確認してくれるので、私も意見を返しやすく日頃の業務が円滑に進みます。意見が合わなかったり、結論が見つからなかったりすれば、上席者に相談して統一した対応ができるようにしています。

講師からのメッセージ

 久しぶりの再会でしたが、花野木さんの明るく元気な姿を見て、研修時を思い出しました。「リフレーミング」を活用して後輩のサポートをされている話など、嬉しいお話をたくさん聞くことができました。これからのますますのご活躍をお祈りしています。              
広島国際大学 医療福祉学部 教授 岡本 晴美

 花野木さんは2年目と同じ元気いっぱいの笑顔でした。研修直後は「シートへの言語化が大変」と言われていましたが、今回の訪問で「言語化することが身について良かった」と「リフレーミング」されていた事が印象的でした。

(社福)輝き奉仕会 特別養護老人ホーム輝き主任相談員 西村 裕子

 「協働するチームをつくるための業務課題の解決と実践研修」は、今年度から研修名を「ピンチをチャンスに!チームの力を最大限に活かす課題解決の実践研修」に変更し、より受講者の実践に結びつくよう、各階層に応じた講義・演習を行います。

 研修の詳細は、広報紙福祉ひろしまvol102・103合併号を参考にしてください。

  https://www.hiroshima-fukushi.net/hks01/kyougikai2/87-2/

 

 

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